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タイトルに面白い、と付けましたが妥当ではないかもしれません。

面白いというよりも、ガツンと衝撃を受ける小説に出会ったような感覚です。文句なしに面白いし、まだ読んだことがない人にはオススメしたい漫画です。

りんご農家に婿入りした夫とその妻が、村ではタブーとされるあるりんごを口にしたことから襲われる出来事を中心に構成される漫画です。

今回は禁忌を破ってしまった夫婦が運命に抗う漫画『千年万年りんごの子』を紹介します。それではどうぞ!

 

千年万年りんごの子のあらすじ

他人に流されるまま生きてきた青年・雪之丞は親のすすめでお見合いをします。

お見合いに現れた女性は朝日という女性で、りんごの農家の娘でした。

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お見合いにも関わらず憮然とした表情の朝日が放った一言は、

『うちは農家なので結婚するなら婿入りしてください!』

いきなりの提案でしたが、雪之丞はこれを快諾。そして、東京から遠い土地へりんご農家の婿として嫁ぎます。

慣れない生活でもありましたが、りんごの農家の婿として、そして朝日の夫として充実した毎日を送っていました。

 

ある日、朝日が体調を崩し(風邪のような軽度のもの)たので、雪之丞は外で見つけた大きなりんごの木からりんごを一つ持ち帰ります。

りんごは実っていないはずの時期なのですが、たまたま見つけた大きなりんごの木はたわわに実っており・・・

そのりんごを朝日のために持ち帰り、朝日に食べさせた所から事態は急変します。

朝日に食べさせたりんごは砂に変わり、そのことを報告した家族の表情が一変します。

 

なんでも、そのりんごの木は村をとり仕切る『おぼすなさま』と呼ばれる神様が宿る木だそうで、おぼすなさまのりんごを食べた女性は、おぼすなさまの嫁にならないといけない言い伝えがありました。

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雪之丞は最初は馬鹿げた迷信と一蹴しますが、りんごが砂に変化したこと、朝日の様子が変わっていったことからとんでもないことをしてしまったと後悔します。

おぼすなさまの嫁候補となった朝日は、髪や爪がものすごい勢いで成長し身体はどんどん小さくなっていきます。

 

朝日の家族や朝日本人は、朝日をおぼすなさまに差し出すことを覚悟しています。

しかし、雪之丞だけはこれを断固拒否。周囲に流されるがままの人生を送ってきた雪之丞ですが、この一件で改めて朝日への愛を認識し神に抗おうとします。

 

タイムリミットが迫る

朝日がりんごを食べた時から、おぼすなさまが迎えにくるまでのタイムリミットが刻々と迫ってきます。

実は、この村ではその昔に同じような風習が行われていました。

村の娘をおぼすなさまに差し出すことで、作物の豊作が確約されるというものです。

各家々から娘を差し出し、おぼすなさまのりんごを混ぜた複数のりんごを同時に食べさせる。

当たりのりんごを食べた娘がおぼすなさまの嫁として、差し出されるというものです。

 

ただ、この風習は60年前に廃止されているんですよね。そこに活路を見出した雪之丞は村の文献やら当時の状況を推理し、なんとか朝日が助かる道がないかを必死で探します。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回、漫画『千年万年りんごの子』を紹介しました。

全3巻からなる漫画でサクッと読むことができます。でも、読み応えのある漫画で雪之丞と朝日がどんな結末を迎えるのか気になる漫画でもあります。

まだ読んだことがない人にはオススメの作品です。気になる方はぜひチェックしてみてください。

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