独特な世界観で繰り広げられる現代版魔法戦争のような漫画「絶園のテンペスト」

現代に人知れず存在する魔法使いという存在。身内の謀反により無人島に流された姫君と、ある事情で繋がった青年が繰り広げる現代版魔法戦争。

月刊少年ガンガンで連載がスタートした同漫画ですが、テレビアニメ化もされるなど人気の高さが伺えます。

10巻で完結した漫画ですが、サクッと読めて展開がなかなか読めない所もまた面白いです。

今回はこの月刊少年ガンガンで連載された漫画「絶園のテンペスト」を紹介します。それではどうぞ!

 

あらすじ

冒頭はとある無人島に樽が漂着する所から。

樽の中から出て来たのは1人の少女。とは言ってもこの少女、ただの少女ではなく鎖部と呼ばれる魔法を使う一族の姫君であり最強の術者。

名前を鎖部葉風(くさりべはかぜ)と言う。彼女を島流しにしたのは鎖部左門と呼ばれる男。同じ一族の人間だが、彼は一族を裏切り世界を転覆させる作戦を強行しようとしていた。

 

一族最強の術者ではあるが、何もない無人島では魔法を満足に使えない(魔法発動となる供物がない)ため、彼女は島に流れ着く瓶に手紙と呪具を入れ誰かが拾ってくれるように画策していた。

 

一方、別の場所では滝川吉野という高校生が友人の消息を心配していた。

友人の不破真広は父・母・妹を強盗に殺害されその後に消息を消していた。彼は消息を絶つ前に吉野に家族を死に追いやった犯人に必ず復讐する旨の発言をしていた。

 

彼が消息を絶って1ヶ月絶ったある日のこと、吉野は真広の消息を辿るために真広の家族のお墓を訪れていた。

もしかしたら、何か手がかりが掴めるかも・・・と顔を出したのがそこに現れたのは真広の消息を尋ねるエヴァンジェリン山本という女性。

 

彼女は強引でも真広の消息を掴みたいらしく、吉野に向けて銃口を向ける。彼女が言うには日本各地で勃発している事件で真広らしき青年が何度も目撃されているとのこと。

 

一向に口を割らない吉野(というか吉野も知らない)に向けてさらに銃を突きつける山本だが、この窮地を救ったのは姿を消していた真広だった。

 

真広は魔法使いになっていた

人間の動きとは思えないようなスピードであっという間にその場を制圧した真広。

彼は銃弾も跳ね返し、空を飛ぶ魔法使いになっていました。

 

彼が使う魔法は鎖部一族の魔法。海辺に漂着した瓶を拾い、彼は鎖部葉風と連絡を取り合うようになっていました。

一族の暴走を止めたい葉風と魔法の力によって犯人を探したい真広の思惑が一致し、彼は葉風が指示するように各地で鎖部一族と人知れず戦っていました。

 

葉風が島流しにされる前に、各地に隠した魔法具(葉風の力が込められている)を探し出し真広も魔法を使えるようになっています。

 

そして、吉野もまた真広を手助けするために魔法具を身につけ魔法が使えるように。かくして最強の魔法使いの力を借りて、鎖部一族との戦いに巻き込まれた高校生2人の戦いが始まります。

 

犯人は鎖部一族?

葉風への協力の見返りとして、真広は犯人探しを魔法で行ってもらいます。

実際に事件現場の真広の自宅で魔法を使い犯人の消息を辿るのですが、この時に葉風が出した可能性は犯人はどうやら鎖部一族の者かもしれないという可能性。

 

ここで吉野に浮かび上がってくる1つの疑念。島流しにあって助けを外に求めた彼女が流した瓶を拾ったのが、たまたま真広だったわけですが、その真広の復讐したい相手が鎖部一族の人間?

 

このように絶園のテンペストは魔法というファンタジー要素と、先が読めない推理要素がうまい感じでマッチして、先が全く読めません。

 

実際に巻が進むにつれて明らかになっていく事実やどんでん返しに驚かされると思います。

10巻で完結する漫画ですが、サクッと読めるようでけっこう内容は濃いです。

まだ読んだことがない人はおすすめの漫画なのでぜひ読んでみてください。

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