2009年より小学館発刊のビッグコミックスペリオールに掲載された時空を駆けるSF漫画『スプライト』

本作は2015年にめでたく完結した漫画でもありますが、その独特な世界観や時間に対する概念は読み手を惹き付けるのではないでしょうか。今回は時空系SF漫画『スプライト』を紹介します。それではどうぞ!

 

スプライトのあらすじ

富士見台学園高校に通う普通の女子高生だった主人公の時任好子は、学校の帰り道にニートで引篭もりで、でも高級マンションに住んでいる叔父さんに会いに行きます。

彼女は引篭もりである叔父さんの世話をするのが日課で、友人と一緒に叔父さんのマンションを訪れます。そこで突如として襲ってきた正体不明の『黒い水』に襲われます。

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気が付くとそこは全く別の世界で、マンションの住人とマンションがそのまま異世界に迷い込んだようでした。マンションから出て外の世界を探索してみると、廃墟のビルには『定礎2059年』の文字が。主人公一行はマンションと共に、未来世界へと時間移動をしてしまったのでした。

 

その世界には不気味な怪物や、老人の顔をした子供達など奇妙なことばかり。主人公を始めとしたマンション住人達の、元の世界へ戻るための戦いが始まります。

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改めて考える時間の概念

漫画『スプライト』を語る上で、重要なキーワードが『時間』という概念でしょうか。作中に出てくる引篭もりの叔父さんに言わせると、黒い水の正体は『時間』で黒い水は時間から逃れている者たちを追っかけてきたという説を展開します。

 

叔父さん曰く本来、生物は時間という概念がなければ永遠に生き続けていくものだそうです。しかし、それでは地球上に際限なく生命が増え続けていくので地球は自転をすることによって時間というシステムを作り上げたそうです。なるほど、面白い。

 

話しは逸れますが、地球上の時間の経過と宇宙の時間の経過って同じじゃないそうで特殊性相対性理論って言うんですね。Aさんが宇宙船に乗って光の速さで宇宙旅行をした場合と、それを地上で見送ったBさんとは時間の流れが違います。地上にいる方が時間の流れが速いです。

 

改めて考えると、時間ってなんだろうと・・そんな疑問をSF漫画の視点から考える作品に仕上がっています。長い連載を経て、無事完結した作品ですが、まだ読んだことがない人はぜひ読んでみて下さい。

スプライト(1) (ビッグコミックス)

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