「うしおととら」原作者の藤田和日郎先生による作品「双亡亭壊すべし」

なんだか興味をそそられるタイトルですが、藤田ワールドが全開の漫画です。

双亡亭といういわく付きの物件にまつわる怪事件。そして、その怪事件を巡りこの双亡亭を壊そうとする人間たちの物語です。

うしおととらを思わせるような妖怪漫画のようで、今までとは少し違ったアプローチをしているのかな?と思えるほどゾクゾクする漫画。

今回は週刊少年サンデーで連載中の藤田和日郎先生の新作「双亡亭壊すべし」を紹介します。それではどうぞ!

 

「双亡亭壊すべし」のあらすじ

東京都豊島区にあるいわく付きの物件「双亡亭」

ここは近所では幽霊屋敷として有名で、長くこの地域に建てられていました。

 

中に入った人間はよっぽどの恐怖体験をしたのか気が触れてしまうというもの。興味本位で立ち入ったものが出てこないというケースもありました。

 

時の総理大臣でもある斯波敦も幼少の頃に友人3人と双亡亭に立ち入った人間の1人。

男子2人と女子1人で立ち入り、その中の女の子が双亡亭に取り憑かれて行方不明になった苦い過去を持っています。

 

後にこの時の男子学生2人は総理大臣・防衛大臣となりその権力を以って双亡亭に空爆を仕掛けます。

しかし、戦闘機の爆撃を受けても双亡亭は破壊されることはありませんでした。

 

一方、そんな双亡亭の近所に住んでいた凧葉務はこの空爆を受けて住む家を無くしてしまいます。

彼は双亡亭の近くに住む元美大生で売れない絵本作家として細々と暮らしていました。

 

実は空爆が始まる直前に近所に引っ越してきた青年・立木緑朗と仲良くなっていました。

緑朗は出版社でけなされていた凧葉の絵本を好きだと言ってくれた青年で凧葉はそんな緑朗に親近感を覚えます。

 

彼との話しの中で双亡亭が話題に上り、そんなに気になるなら探検をしてみればいいと緑朗に提案をします。

この接点が凧葉の運命を大きく左右していきます。

 

緑朗も双亡亭の餌食に

凧葉の提案が直接的な原因ではないものの、緑朗は父親と一緒に双亡亭に立ち入ります。

そして、その時に父親が双亡亭に取り込まれてしまい緑朗は命からがら双亡亭から脱出をします。

 

しかし、脱出した緑朗もこの時の体験が原因で気が触れてしまいます。

このことを知った凧葉は、自分が緑朗をそそのかしたばかりに緑朗が被害に遭ってしまったと後悔します。

 

そんな中、双亡亭が爆撃された後に上空でも不思議なことが起こります。

45年前に行方不明なった旅客機が突如として、東京上空に出現します。

 

空港に不時着したこの旅客機の中には1人の青年が発見されました。

しかし、その青年は髪も白く手足をドリルのように変化させることができる人物。

そして、彼の口からは「双亡亭壊すべし」という言葉が。

 

同じく緑朗も「双亡亭壊すべし」という考えを抱いていたためか、青一という名前の青年と行動を共にし双亡亭破壊に向けてそれぞれが動き出します。

 

双亡亭の感想

前作の「月光条例」から2年の歳月を経て連載が開始された藤田和日郎先生の本作。

2017年2月時点で既刊は3巻だが、まだ物語は序章の段階かなと思います。

次第に双亡亭の全容が見えてきてはいますが、まだまだ隠された謎・伏線が張り巡らされていて全容が掴めません。

 

藤田和日郎先生と言えば「うしおととら」が有名ですが、1巻からすでに最終巻の伏線が登場していましたからね。

「双亡亭」も同じく物語の鍵となる伏線がすでに登場しているかもしれません。

凧葉は緑朗の姉で現巫女中で最強の能力を持つ、紅と協力して双亡亭に乗り込むのですが、その時に紅から気になる一言も。

双亡亭は妖の類とかそういったものではない気がするという発言があります。

 

てっきり妖系の漫画と思いきや、実は全く違うものかもしれませんね。

そもそも論として、最強霊能力者である紅やその弟の緑朗はいいとして全く関係のない元美大生の凧葉がなぜ巻き込まれているのかも気になります。

 

双亡亭の近所に住んでいたという理由だけではないわけで・・・

しかも行方不明の飛行機から発見された少年・青一の名字も凧葉。どうも凧葉務の親族らしいのですが・・・

 

ここら辺も後々大きく影響してくると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回、藤田和日郎先生による新作「双亡亭壊すべし」を紹介しました。

画力、ストーリー共に藤田ワールド全開です。

 

今回はどういった展開が読めるのでしょうか?まだスタートしたばかりの漫画ですが、これからの展開が楽しみです。

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