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ジャングルの王者ターちゃんの作者である徳弘正也先生による作品『狂四郎2030』この漫画は、世界大戦で荒廃した日本を舞台に繰り広げられるある男女の物語です。

政府も人も狂ってしまった世の中で、心を通い合わせた男女の物語『狂四郎2030』を紹介します。それではどうぞ！

狂四朗2030のあらすじ

第三次世界大戦後、国も人も疲弊した未来の日本では遺伝子で全ての優劣が決まるという世界になっていました。

この世界では、国民は全て管理され男女も分断されて管理されています。この中で軍人である狂四郎と、政府のシステム担当者であるユリカがバーチャル空間上で出会い、恋に落ちます。

ユリカとの自由な生活を勝ち取るために、狂四郎は政府を裏切り、ユリカを助け出そうとします。天才科学書の脳を移植された相棒犬のバベンスキーや、狂四郎の元同僚など個性的なキャラクターが話を盛り上げます。

人間の醜い部分や、弱い部分をシリアスに描きながらもギャグを挟むという徳弘正也先生のスタイルは健在です。

ただの一般軍人でない、最強の暗殺者『狂四郎』

この話の主人公である狂四郎は普段、ふざけたキャラクターですがこと戦闘になると残虐性を垣間見せます。

その強さはまさに鬼神のごとくで、これには狂四郎の育った環境が関係しています。日本政府の政策で、将来政府に反乱するであろう遺伝子を持った人を国家反逆病のキャリアとしてレッテルを貼り、大人であれば逮捕(最悪、死刑)・子供であれば強制収容所にて矯正訓練を受けさせるというものです。

狂四郎も検査の結果、この国家反逆病のキャリアーと判断されたので幼少期より過酷な環境で兵士となるための訓練を受けます。

もともとの才能に加え、過酷な訓練を生き抜いてきた狂四郎は、最強の暗殺者に成長していました。ユリカとの出会いがきっかけで人間としての感情を取り戻していく狂四郎ですが、こと戦闘になると、殺戮モードに突入し凶暴な一面が顔を覗かせます。

世界観が絶望的なほど暗い設定なのですが(北斗の拳の世紀末並み)、純粋に愛を貫く狂四郎とユリカとのストーリーは心打たれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。未来の日本を舞台に描いた漫画ですが、人の汚い部分や綺麗な部分を見事に書き分けた名作だと思います。

描写で過激なシーンがたくさんありますので、苦手な人は読まない方がいいかもしれませんが・・
過激描写ＯＫな人にはオススメの作品ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。