東京で大地震に遭遇した男女を描いた漫画『彼女を守る51の方法』が面白い

彼女を守る51の方法　1巻 (バンチコミックス)

東京で大地震に遭遇した場合、あなたは最愛の人を守れますか？今回紹介する漫画『彼女を守る51の方法』は、東京で地震に遭遇した男女を描いた漫画です。

災害に遭遇した際の人間の心理がリアルに描写されていて、とても面白い漫画です。今回は、大地震に遭遇した男女を描いた漫画『彼女を守る51の方法』を紹介します。それではどうぞ！

彼女を守る51の方法のあらすじ

話の舞台は東京お台場です。就活中の大学生・三島ジンとライブに来ていたゴスロリファッションの岡野なな子が、この漫画の主人公です。偶然、再会した二人ですがこの時に首都直下地震が二人を襲います。

建物は倒壊し、液状化現象などにより帰宅困難者となった二人は力を合わせてこの難局を乗り越えようとします。

作中では、災害に遭遇した際の人々の心理が生々しく描写されており、強盗や強姦が多発します。避難途中に遭遇した登場人物の澤田リカは、男性の餌食になってしまいます。その中でも、二人は力を合わせて乗り越えようとしますが、途中で三島ジンが悪徳宗教に勧誘されて洗脳されかけたりします。

地震という極限の精神状態の中で、どうやっていけば自身を守ることが出来るのか災害教本の側面を持った漫画ともいえます。

実際に作者が、現地を訪れながら描き上げた作品

2006年にコミックパンチで連載された、作品ですが関東大震災よりもかなり前に首都直下地震に警鐘を唱えた漫画でもあります。

作者の古屋兎丸氏は、実際にお台場を訪れこの作品を描きリアリティを追及しています。

作者はお台場の液状化現象など、埋立地で被災することの危険性も警告しています。

各巻の終わりには、危機管理ジャーナリストの渡辺実氏による災害マニュアルも掲載され、災害時の初動本としての側面を持ちます。

また地震時には、正常な判断が出来なくなるので作中に登場した新興宗教のような、心の不安につけこんだ卑劣な行為が横行したりもします。そういった生々しいやり取りも掲載されているので、対策として読んでおくことをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。災害教本としての側面を持つ漫画でもありますが、描写がリアルで読み始めたら一気に読んでしまいます。全巻合わせて5巻なので、すぐに読み終えることもできます。

オススメの一冊ですので、まだ読んだことがない人はぜひ参考にしてみて下さい。

サバイバルに役立つ漫画を知りたいという人はこちらもどうぞ。

災害に備える！オススメのサバイバル漫画4選｜UROKO