漫画というのは自分が体験できない空想の世界や、物事を見させてくれるものですが、中には現実の社会問題などを取り上げた漫画もあります。
「IS〜男でも女でもない性〜」という漫画を読んで深く深く考えさせられたので、ぜひ知らない人にも読んでほしい漫画を紹介します。
ISとは?
漫画の紹介に入る前に、まずISという言葉について紹介を。
ISとはインターセクシャルの略語で生まれながらにして女性と男性の両方の特徴を持つ人の事を指します。恥ずかしながらこの漫画を読むまでは、ISという言葉を知りませんでした。
国内では2000人に1人の割合でISの方はいるらしく、その数の多さに驚きました。日本の人口が1億2000万人なので、実に6万人の人がいるわけですよね。
漫画内でも描写されていますが、ISに関しての知識のなさや偏見で自分がISだと公表できない環境も問題点だと指摘されていました。
すごくデリケートな話題ですが、ISに関しての情報をストーリーを交えて紹介している漫画が「IS〜男でも女でもない性〜」です。
今までISを知らなかったという人にこそ読んでほしい一冊です。
「IS〜男でも女でもない性〜」のあらすじ
現場事務所で働くヒロミは社員から評判の女性スタッフ。女性らしい仕草や心配りが評判を集めています。
しかし、本人はそんな周りの評判にも浮かない顔をします。
それはヒロミがISであること。自分が女の子らしいという評判を受けることも本人にとっては苦痛でしかありませんでした。
一人の男性との出会いが彼女を変える
同じ職場に勤める男性から社会人野球の見学に来てほしいと言われます。
この男性はヒロミのことが好きな様子で見学に行ったその日に告白されます。
突然の告白に戸惑うヒロミでしたが、正直な彼に押し切られる形でOKを出します。
現実は厳しかった
交際がスタートした二人ですが、良い大人なのでデートしたりお泊まりするわけですよね。身体を求められれば彼氏に自分がISであることがバレてしまいます。
うまいこと誤魔化していましたが、ずっと隠し通せるわけではないので彼女は手術を受けて身体の関係を持てる身体になろうとします。
しかし、偶然病院にいた同じ会社の職員のせいでヒロミがISであることがバレてしまいます。
別れた二人、自殺を決意するヒロミ
彼氏の夢は大家族を持つこと。しかし、子供が産めない身体のヒロミは彼のためを思い身を引く事を決意します。
そして、絶望を感じたヒロミは自ら線路に身を投げます。
しかし、死ぬことができなかったヒロミは悶々とした日々を過ごします。
そんな時に見つけたのは母が書いた母子手帳。そこにはヒロミが生まれてからISだと診断された苦悩が綴られていました。
そうした中でも1番はヒロミのために何が出来るか?ということを綴られた母子手帳を見て、彼女は生きることを決心します。
啓蒙活動を始めるヒロミ
その後、ヒロミは会社を辞めてネットで知り合ったIS仲間と共にISについてのセミナーを開催します。
セミナー終了後、会場には元彼氏の姿が・・・
彼曰く、ヒロミがいない人生は考えられないということで、二人はめでたくハッピーエンドに。
オムニバス形式で進み様々なISが取り上げられる
「IS〜男でも女でもない性〜」は様々なISが取り上げられオムニバス形式で話しが進んでいきます。(ただし、2巻から固定の人を対象にする)
2巻からはあるISの人が生まれてから成長するまでをずっと描いていきます。
ものすごく取材をされているのが伝わるのと、ISという漫画にかける熱量に圧倒されます。
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