早く異動したい・・と思う前に。苦手な上司とうまく付き合う方法

入社や、人事異動での配属先の上司とウマが合わないという経験をした人は多いはずです。会社の決定なので、特段の事情がない限り次の異動があるまでずっとその上司の下で働くことになります。

金融系など転勤が多い職種ならばあと少しの辛抱と我慢できますが、あまり異動がない会社だとその望みは薄いでしょう。苦手な上司の部下になったらなんとか折り合いをつけて働くしかないんです。

今回は、苦手な上司と少しでもうまく付き合っていく方法を紹介します。それではどうぞ！

なぜ、苦手な上司なのか？冷静に分析してみる

なぜ自分はあの上司を苦手と感じてしまうのか？なぜあの上司は自分に辛く当たるのか？まず、自己分析と上司の分析から始めてみましょう。

苦手と感じる部分に、よく仕事のミスで怒られるなどが原因に挙がるようであれば自分の仕事の仕方を考えなおさいといけません。

人は相手の嫌な部分を見つけるのは得意ですが、自分の不得手な部分を見つけるのは難しいです。仕事が遅い、報告をいつも怠っている、勤務態度に問題あるなど自分に非がある場合であれば、まずは自分を改造することから始めてみましょう。

冷静に自己分析をすることが出来たなら、次に苦手な上司を分析してみましょう。大きく3つのタイプに分けることができると思います。

①怒りやすい、気分屋などの性格に問題があるタイプ

②部下からの説明を理解できない、指示も要領を得て出せないなどの能力に問題があるタイプ

③やる気がない、ミスの責任を負わないなどのモラルに問題があるタイプ

それでは各タイプごとの上司への対応を見ていきましょう。

感情的な上司への対処方法

①怒りやすい、気分屋などの性格に問題があるタイプにはとことん冷静に接していくべきです。相手の暴言に触発されて、こちらも応酬してしまうのは一番最悪な対処方法と言えます。

このタイプは往々にして感情のコントロールが出来ないので、理不尽な叱責を受けることが多いと思います。しかし、そこは割り切って『受け流すスキル』を身に付けてください。

相手のペースに乗らないよう、冷静を保つのも必須のスキルです。感情型は一度、感情を爆発してしまえばあとは急激にトーンダウンする場合が多いので、一時の怒りを受け流せるスキルがあればうまく付き合っていくことができます。

能力に問題がある上司との付き合い方

②部下からの説明を理解できない、指示も要領を得て出せないなどの能力に問題があるタイプの部下になった人は、悲劇以外の何物でもないと感じるかもしれません。

しかし、この巡り会わせをチャンスと捉えてください。無能な上司の下に付いた人は、やり方一つで確実にスキルアップできます。あなたが上司をマネジメントする位の気持ちで、上司と接していけばあなたの対人スキルは確実に上昇します。

例えば、部下への指示出しが下手くそな上司がいるとします。ここではあなたの傾聴力を磨くことができます。上司からの指示出しが行なわれた後、要点をまとめて確認することもお忘れなく。

上司への報告を行う際には、要点をまとめて報告しないと理解してくれないので要約する力が身につきます。上司に指示を仰ぐ場合は、簡潔に要点のみを抽出しyes or noで質問すると、スムーズに回答を得ることができます。

複数の案で決済をもらいたい場合は事前にA案、Ｂ案、Ｃ案を出しておいて『どの案で進めていけばよいでしょうか。』というようにするとスムーズにいきます。

モラルに問題がある上司との付き合い方

③やる気がない、ミスの責任を負わないなどのモラルに問題があるタイプはどこの会社にもいます。ミスや責任は部下に押し付けて、楽な仕事ばかりしている上司です。

ミスのなすりつけがあまりにも多い上司であれば、口頭での仕事の引継ぎは極力避け書類やメールなど何か残る形で仕事を進めていくとよいです。

以前、勤めていた会社でこのタイプの上司の下で働いたことがあります。基本、口頭での指示が多かったのですがこの仕事は君、ここは俺がやるねと言った仕事をしておらずミスを自分のせいにされたことが何度もありました。

そこからは自分を守るためにも、口頭でのやり取りを手帳やメールで残すようにしました。

『●●の件、了解しました。▲▲の件に関しては部長が対応頂くということで了解しました。完了次第、また報告させて頂きます』など業務のやり取りを一文添えれば、証拠が残るのでミスのなすり付けを防ぐことが出来ます。

しかし、中にはモラルが崩壊した上司も稀にいます。パワハラ、セクハラなどが該当します。特に女性の方でセクハラを受けた人は、人事に相談するなど毅然とした態度を取りましょう。

苦手な上司には自分から歩み寄る

あなたが上司を苦手と思っている内は、上司から心を開いてくれることはありません。仕事でもプライベートでも距離を縮めることで、仕事がしやすくなる場合もあります。

毎朝その上司に自分から挨拶をしていますか？会社の飲みの席で率先的にお酌をしていますか？返事がなくても、毎朝の挨拶や帰社時の挨拶は続けてみてください。上司にも心境の変化が訪れるはずです。

また会社の集まりがある場合は、率先的にお酌をしにいくべきです。あなたが苦手と思っていることは上司も理解していると思います。そんな中で、お酌に来ると上司の心境も変化してきます。ぜひ試してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。部下に上司を選ぶ選択肢はないので、苦手な上司と当たるとふて腐れてしまう気持ち、十分わかります。

しかし、そんなことで力を使ってしまうと仕事のパフォーマンスは良くなりません。苦手な対人関係をうまくするかはビジネスマンにとって必須のスキルです。

今後の人生において役立つ経験になることは間違いないので、この逆境を逆にチャンスと捉えてみてください。