大学院でプログラムを研究する前沢は自身が開発したプログラムを基に特許を取ります。
そのプログラムというのは、多数決を円滑に進めるプログラム。そして、彼は飲み会で知り合った工学部の井熊の何気ないアイデアに衝撃を受け、彼が開発しているヒューマノイドに自身のプログラムをのせ、多数決で動くアンドロイド開発に向け意欲を見せます。
今回は、3000人のネットユーザーが意思決定をするアンドロイドをめぐる漫画『デモクラティア』を紹介します。それではどうぞ!
デモクラティアのあらすじ
大学院でプログラムの研究をする前沢は、学内ベンチャーで自身が開発したプログラムで特許を取ります。
そのプログラムというのは、多数決をより効率化したもので多数の人間の意見を最終的には5択にまで絞るというものです。
このプログラムが評価されたのは、その独創性。通常、多数決では多数の意見が採用されますがマイノリティーな意見も反映され、人間のひらめきといったものも拾い上げる画期的なものでした。
このプログラムのスポンサーとなったのは、教育を事業の柱とする企業。この企業は前沢のプログラムを教育の現場で活かしたいと考えていました。
ある日、彼は大学の飲み会で工学部でヒューマノイドを開発している井熊という人物と出会います。
話の中でお互いが研究していることを話していたのですが、ポツリと前沢のプログラムをヒューマノイドに搭載して大多数の人間の多数決で意思決定を行うアンドロイドが開発できたら面白いなという言葉が前沢の心に刺さります。
民主主義のように大多数の人間が意思決定をするロボットは、まさに人間の規範となるのでは?いや、神にもなれるのでは?と彼の研究心に火がつきます。
しかし、企業と特許契約を結んでいるので勝手にこの技術を転用するのは出来ないという現実に井熊の指摘で気づきます。
しかし、どうしてもそのプロジェクトを実現してみてい前沢は秘密裏に研究開発をすることを提案し、井熊も渋々これに応じます。
かくして、多数決の人間が意思決定を左右するアンドロイド、ヒトガタ(舞)が誕生します。
意思決定を左右する3000人は、無作為に選出した人物たちです。前沢はウィルスソフトをばらまき、いきなりユーザー達にこのプロジェクト概要を記したメールを送りつけます。
そして、3000人に達したところでさっそく舞のプロジェクトが始動します。
当初は順調だと思われた研究も・・
最初はベッドから起き上がる、周りを見渡すという簡単な動作から屋外に出て散歩をするなど徐々に段階を引き上げていきました。
そして、外出先で知り合った男性と舞はドライブをするまでになります。もちろん、すべての会話や動作は舞に搭載されている3000人のユーザーの多数決によって行われます。
護身のため、格闘術の動きなどもプログラムされより人間に近いような存在になっていきます。
しかし、ある時事件が起こります。開発者の井熊自身が、舞に手を出そうとするのですがそれを知った3000人のユーザーが激怒し、その中の一人の女性の意見『井熊を処分しろ』という意見が採用され殺されてしまいます。
殺人事件にまで発展し、共同研究者である前沢は一転、逃亡者になるはめに。
今後の展開が気になる漫画です。
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