ホーリーランドや自殺島の作者である、森恒二先生の最新作「創世のタイガ」
突如、古代にタイムスリップした大学生たちがその時代で逞しく生きていくという漫画。
自殺島からサバイバルジャンルも手がけるようになった森恒二先生ですが、豊富な知識と描写で「もしかしてこの人本当にタイムスリップして古代をのぞいてきたのでは」というくらい面白いです。
今回はその「創世のタイガ」3巻の感想となります。
創世のタイガのネタバレを含む内容になりますので、ネタバレNGな人はこちらの記事でも。
創世のタイガのネタバレがOKな人はそのまま読み進めてください。それではどうぞ!
創世のタイガ2巻までのあらすじ
大学の卒業旅行で海外を訪れた大学生グループ一行。
メンバーが見つけた洞窟に足を踏み入れると崩落事故に遭いあわや大惨事という事態に巻き込まれます。
運良く洞窟を抜け出したものの、そこは先ほどまでいた景色とは全くの景色。木々が生い茂り、現代では見ることができない生物をたくさん目撃します。
マンモスやサーベルタイガー・・・メンバーは自分たちが古代にタイムスリップしたことを段々と認識していきます。
古代生物に襲われながらもなんとか拠点を確保し、生活にもやっと馴染んできた頃にある事件が起きます。
ベースキャンプの近くで、自分たちとは違う人間を発見。古代に生きた人類、ネアンデルタール人を発見します。そして、ネアンデルタール人が集団で襲っているのはホモ・サピエンス、つまり自分たちの先祖です。
主人公のタイガ一行が飛ばされた時代は、ちょうど原子人類のネアンデルタール人とホモ・サピエンスが共生していた時代。
史実をなぞれば、ネアンデルタール人は滅び、ホモ・サピエンスが繁栄していくわけですがホモ・サピエンスよりも体格の良いネアンデルタール人はホモ・サピエンスを手当たり次第襲っているようです。
そして、タイガたちも例外ではなくベースキャンプにネアンデルタール人の集団が押し寄せてきます。
なんとかベースキャンプを死守しようとしますが、集団で襲ってくるネアンデルタール人に対して劣勢を強いられます。タイガはメンバーを守るために単身、ネアンデルタール人を引きつけ戦います。
そして、別の場所で自分たちと同じように襲われているホモ・サピエンスの少女を救い出します。
創世のタイガ2巻の感想。古代で戦う大学生達の漫画が面白いぞ!
ホモ・サピエンスの少女との出会い
タイガが出会ったのは褐色の肌を持つホモ・サピエンスの少女との出会い。
彼女がネアンデルタール人に襲われているところを助け出したわけですが、当のタイガは完全に道に迷っており当面、この少女と同行することにします。
お互い言葉が通じない同士ですが、身振り手振りジェスチャーで意思の疎通を図ります。
行動を共にする内に狩猟の仕方やベースキャンプの作り方(イバラを使った簡易バリケードなど)などこの時代の生き抜くスキルを学んでいきます。
一方、少女も全くサバイバル知識がないタイガを不思議がります。
「この男は今までどうやって生き抜いてきたのだろう・・・でも、やつら(ネアンデルタール人)と戦っている様は戦士だった」
ネアンデルタール人の襲来
一度は撃退したと思われたネアンデルタール人でしたが、執念深くタイガ達の跡を追跡してきます。
川を越えたりなどして追跡から逃れようとしますが、彼らは着実に距離を縮めてきます。
そこでタイガはやられる前にこちらか打って出る作戦に。
ちょうど、周辺を狼が徘徊していたのでウサギの血を餌に狼を彼らのキャンプにけしかけるという大胆な作戦に打って出ます。
これが功を奏し、追跡者を一網打尽にすることに成功。
この一件がきっかけで少女が見るタイガの評価はまた変わり、さらに信頼を深めます。
(この時に少女は自分の名前はティアリだとタイガに紹介)
ティアリの村に無事辿り着く
ネアンデルタール人の追っ手も振り払い、無事に村に到着したタイガ。
しかし、出迎えてくれた村人の中に一緒にタイムスリップした友人の洋服を着ている村人を発見。
興奮したタイガはその男に飛びかかります。この時に友人たちがホモ・サピエンスに捕虜として囚われていることを知ります。
とりあえず命は助かっていると冷静さを取り戻すタイガですが、先ほどの掴みかかった行為がホモ・サピエンスの反感を買い非常に危険な空気に・・・
ティアリは村人に「タイガに二度も命を救われた。彼は戦士だ」と弁明しますが、興奮が収まらない村人達は代表の一人とタイマンを所望し、タイガが戦士であるか否かを判断しようとします。
創世のタイガ3巻の感想
今回も非常に面白い回でした。
古代で出会ったティアリと信頼を深めましたが、村人からすると異質な存在ですよね。同じホモ・サピエンスとはいえ、姿格好が違うわけですから。
そして、村一番の戦士とタイマンをすることになったというのも展開が気になります。
明らかにタイガの方が体格負けをしますが、流れ的にはタイガがこの戦士を打ち負かし村人の信頼を勝ち取るという流れでしょうか。
ただ、体格負けしているので単なる力比べの土俵ではなく現代格闘の知識を用いて戦うと予想しています。
タイガが格闘技をしていたという描写はありませんが、体格負けしているタイガが勝つ手段はこの位しか思いつきません。
1巻の1話目でタイガが仲間たちと狩りに臨む姿が描写されていますが、その仲間たちというのはホモ・サピエンス人だったので、4巻あたりで信頼を勝ち取るような方向に進むと思います。次巻も楽しみです。
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