裏サンデーで連載されていた漫画「世界鬼」
また、これが面白い漫画なんだよなぁ。
あらすじとしては、現実から異世界に転送されてバトルするという、いわゆる転送系バトル漫画ですが、面白いです。
今回はそんな「世界鬼」の最終話を読んだ全体的な感想などを振り返ってみたいと思います。
ネタバレNGな方はこちらの記事をどうぞ。
ネタバレOKな人はそのまま読み進めてください。それではどうぞ!
世界鬼のあらすじ
まずは世界鬼のざっくりとしたあらすじを。
母親が行方不明となり叔父夫婦に引き取られた少女、東雲あづま。
彼女は叔父一家からの激しい虐待に遭っており、そんな精神的なストレスから鏡の中に異世界が見えるという「鏡の国のアリス症候群」という精神病を患っていました。
彼女の友人はペットショップでもらったセキセイインコのみ。しかし、そのセキセイインコ(彼女はなぜか文鳥ちゃんと呼ぶ)も家族に殺され、さらに絶望のどん底に突き落とされていました。
そんな中で世界では異変が生じます。何者かがこの世界を破壊しようと進軍をしてきます。
あづまはその脅威から世界を護るための戦士としてチェシャ鬼と呼ばれる人物から異世界に召喚されます。
あづまと同じように鏡の国のアリス症候群を患っている6人のメンバーが集められ「世界鬼」と呼ばれる侵略者と戦っていくことになります。
世界鬼の秘密と正体
漫画のタイトルにもなっており、あづま逹が戦って行く相手、世界鬼。
実はこの世界鬼を倒せば、アリスの最も親しいものが死にます。(正確にはトドメを刺したアリス)
このルールをチェシャ鬼から知らされていなかったアリスたち。
アリスメンバーの足立と佐伯はこのルールが判明する前に世界鬼にトドメを刺したので、それぞれの大切な人物を失ってしまいます。
足立は母親を、佐伯はルームメイトの女の子を亡くしてしまったわけです。
このルールを知ってそれぞれに大切な人間がいるアリスは戦いを拒否します。世界鬼を倒せば倒すほど、自分の大事な人間が亡くなっていくわけですからね。
しかし、そんな中であづまだけは叔父一家に憎しみを抱いているので率先して世界鬼を倒す役目を買って出ます。
この頃から最強のアリスとしてあづまがメキメキと頭角を現していくことになります。
ちなみにこの世界を滅ぼそうとする世界鬼の正体は実は人間です。
正確に言うとあづま達が生活する地球と対をなす存在の、メーズと呼ばれる裏世界の人間たち。
そもそもこの戦いはメーズと呼ばれる裏世界とあづま達が暮らすゼラと呼ばれる世界が干渉し合い、どちらかが滅びなければどちらかの世界は助からないという所から話しはスタートしています。
当然、メーズの人間もただで滅ぶわけにはいかないのでゼラを滅ぼして自分たちの世界を守ろうという理念のもと行動しています。
そしてこっちの世界にやってきた尖兵たちのが姿が世界鬼として反映されているわけです。
ちなみにゼラ側を守ろうとしるチェシャ鬼たちも元はメーズの人間です。彼らはメーズの反乱分子としてメーズ側に反旗を翻しています。
メーズの王の存在
そして、漫画「世界鬼」のラスボスであるメーズの世界の王。
生まれた時にメーズ側の国民が抱えるすべての闇をその身に取り入れられたため、そこから最凶の存在になります。
今までゼラに世界鬼が送られてきて防戦一方だったわけですが、逆にこちら側からメーズ側の世界に乗り込み王と戦います。
世界鬼とはあっちの世界からこっちの世界に送られてきた人間の変わった姿なので、あづまを含む他のアリスメンバーもメーズに乗り込む際には世界鬼としてあちらの世界に送り込まれます。
ちなみにこの時の案内役は文鳥ちゃんこと瀬木ひじり。彼はあづまが可愛がっていた文鳥ちゃんが人間の姿になったものです。
チェシャ鬼もそのことについて詳しい原因を把握していないらしく瀬木のことを奇跡の存在と称しています。
そして、あづまを含むこちら側の最強メンバーで戦いに臨むも王の力の前に次々とメンバーはやられていきます。
実はこの時に奇襲をかけたにも関わらず、王側にはその情報は筒抜けになっていました。
実はチェシャ鬼メンバーの中にスパイが入り込んでおり、スパイの正体はルッキョンです。
彼女は王にもう一度母親に会わせるとそそのかされて、こちら側の情報を流していたわけですね。その願いは叶えられることなく、すでに王の手により母親は処刑されていましたが・・・
最終的にはあづまの手により王は倒されます。倒されるというよりは、何もない無の空間に閉じ込められます。
もともと、王自体はゼラが滅ぼうがメーズが滅ぼうがどちらでも良かったようで・・・
そして、世界鬼最終回へ
王も倒し無事解決といった感じですが、実は問題は解決していません。
ゼラとメーズの世界の均衡はすでに壊れており、王を倒した後もゼラでは至る所に亀裂が生じています。
そんな中でも一時の平穏はあります。実はいなくなっていた母親とあづまは再会を果たします。母親は予想以上にあづまのことを大切に思っており、新しい生活に胸を膨らませるあづま。
その傍らには瀬木がいるのですが、瀬木の胸中は穏やかではありません。
こういった時にもどんどんゼラの侵食は進行しているからです。
ここで瀬木があづまにこの世界を救う解決策を話し始めます。
「この世界を救う方法はあづまが完全な世界鬼となり、もう1つの世界を殺すことだ」
つまり、あづま世界鬼になって今まで世界鬼がゼラにしてきようなことをそっくりそのままお返しすることです。
すでに母親とも再会し、良心が目覚めたあづまにもう1つの世界を破壊する役目を担わせようとすることに躊躇するあづまですが・・・
当のあづまはノリノリでもう1つの世界をぶっ壊しに行こうと言います。
これには面食らった瀬木ですが、すぐさまあづまのことを理解。
そうだ、あづまは自分や周囲以外の人間のことはどうでも良かったな・・・
そして、2人は手を繋ぎもう1つの世界を滅ぼすために飛び立ったところで世界鬼は完結します。
世界鬼を読み終えての感想
全11巻と短いわけでもなく、長いわけでもなく、しかし楽しめる漫画としてオススメしたい一冊です。
異世界に転送されてそこで戦うというよくある設定のようですが、内容は全く別。
謎が詰まっており、ギャグ要素もありと楽しく読みました。
最終回が少し内容が???でしたが、全体的に面白く人にオススメしたい漫画の1つでもあります。
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