見知らぬ者同士が集められて村人・人狼側に分かれて戦うデスゲームに参加させたられる主人公達。
前作は村人視点の展開でしたが、今作の『人狼ゲーム ビーストサイド』では人狼側となってしまった主人公の視点で物語が展開されます。
人狼視点の物語も完結してしまいました。最終話では人狼が勝利したのか?村人が勝利したのか?などについて紹介。
今回はその『人狼ゲーム ビーストサイド』のネタバレ記事となります。
ネタバレNGな人はこちらの記事をどうぞ。
ネタバレOKな人のそのまま読み進めてください。それではどうぞ!
人狼視点のゲーム
前回のゲームでは村人視点のゲームでしたが、今回は人狼視点(ビーストサイド)で話が展開されます。
今回の人狼役は前回の人狼ゲームの生き残りである、井上このみと仁科愛梨。
そして、別の人狼ゲームの生き残りである伊勢という男子高校生です。
前回と同じように冒頭で人狼ゲームの説明が参加者に向けてあるのですが、自らを人狼側だと悟ったこのみと愛梨は目配せをしながら、打ち合わせをしていきます。
また新たに今回のゲームでは下記の点が変更されていました。
- 人狼役は3名
- 用心棒という新たな役職が追加
- 村人の中に共有者がいる
用心棒とは人狼側の襲撃から毎晩一人を指名して守ることができるという職業です。
共有者は村人の中に2名おり、お互いが共有者であることを認識しています。これは他人の正体が分からない人狼ゲームでは大きなアドバンテージとなります。
初日の夜に談話室に集まり、今晩のターゲットを誰にするのか話し合う3人。
ここでのターゲットを誰にするかが妙にリアルです。
人狼が直接手を下さなくても指名されそうな人員はわざと残し、投票されなさそうな人間からターゲットにしていこうかとか・・
前回もこうやってやりとりをしていたんでしょうね。
そして話し合いの末にターゲットを小曽根という男子高校生にします。
この男子高校生を選んだ理由は、ゲームの説明を聞いている時にペナルティで一人死んだのですがその時小曽根は一人だけ逃げようとしたんですね。
そのリアクションが『あ、こいつ人狼じゃないな・・・』という位の怯えようだったのでおそらく人狼と疑われることはないだろうということで小曽根に決定しました。
そして、部屋に襲撃に行くのですが部屋のドアが開かない・・・
実はこれ用心棒が先回りして小曽根を守ったみたいです。そして、一度村人を襲撃してしまうとやり直しがきかないらしく他のターゲットに変えてもその日は全てのドアが開くことはありませんでした。
これには焦りを隠せない人狼陣営ですが、夜が明け全員が談話室に集まります。
昨晩は誰も被害者がいなかったこと、誰かが部屋のドアを蹴飛ばしたこと(用心棒のナイスプレイに伊勢がキレてドアを蹴った)など、夜中に人狼が徘徊していたことが話題に上ります。
村人側も人狼が夜中に徘徊して村人を襲う算段を取っていたことが分かり、疑心暗鬼に陥っています。
人狼側も昨晩の襲撃が失敗に終わってしまったので焦りを隠せません。
そして、ここで佐伯まこという女子高生がいきなり勝負に出てきます。
『私、共有者を引いたんだよね。だから、今後の投票は私に一任して』
いきなり自分の正体は共有者であることを宣言します。
お互いの正体が分からないなかで共有者のカードを持つ村人は最低でも他の一人の正体を知っている、これは大きなアドバンテージとなります。
なので、投票は自分に任せてもらった方が人選ミスをする確率は低くなるということです。
これは絶妙な作戦で、共有者自体は人狼側に対して何か特別なスキルを持っているわけではありません。
もう一人の共有者の正体を知っているだけです。当然、人狼側としては共有者や普通の村人よりも預言者(毎晩、1名の参加者の正体を知ることができる)や用心棒の役職の人間から先に消したいわけです。
預言者が名乗りでると真っ先に人狼側のターゲットにされますが、共有者はさほど脅威ではありません。
これを逆手に取って、佐伯まこは勝負を仕掛けていきます。
全員が次第に佐伯のペースに巻き込まれていくのを、人狼側は内心焦りを隠せないでいます。
かなり邪魔な存在なので、早めに消したい。ただ、共有者はあくまでただの村人。それよりも対人狼に力を発揮する預言者や用心棒を先に消したい。
と、どっとを優先すべきか人狼達は悩みます。
そしていたずらに時間だけが過ぎていくだけなのですが、夜になる前にちょっとした問題が発生します。
今回のゲームの参加者に平という男子学生と原という女子学生がいるのですが、実はこの二人付き合っているんですね。
そして、彼女側の原が平に自分が人狼だとカミングアウトしたそうで・・・
人狼側からすると『え?だって人狼は私達だよ?』って感じなのですが、これが撹乱するための作戦なのか・・・
ここで人狼ゲーム ビーストサイドの1巻は終了します。
「人狼ゲーム ビーストサイド」2巻のネタバレ
ここからは人狼ゲーム ビーストサイドの2巻のネタバレを含みます。
2巻の目玉は愛理の暴走?策略によって井上このみが預言者に仕立て上げられること。
なにを思ったか、愛理は皆の前でこのみが預言者であることを暴露します。このみは愛理と同じく人狼側なのですが、愛理には考えがあるようで、このみに事前に相談することもなく暴露します。
愛理としては本物の預言者を炙り出そうとしていたんですね。
愛理の発言の内容をまとめると、
井上このみは予言者
このみが預言者カードを引いたことを伊勢に相談しているのを偶然聞いた
こんな感じで話を進めていきます。伊勢も人狼側の人間ではありますが、愛理の突然のフリに即興で合わせてこのみを預言者に偽装し、本物の預言者が動くことを待ちます。
そして、愛理の思惑通り預言者が後日名乗り出ることとなります。預言者は小曽根。
小曽根は後日、その能力を使い伊勢が人狼であることを確認します。この時点で、預言者は2人。前回の人狼ゲームでも同じような事態が起きましたが、今回は小曽根の話しの方が説得力があったのか、本物の人狼である伊勢が指名され殺されてしまいます。(しかし、この時点では村人側は人狼だと分からない)
そして、この時にもう1つイレギュラーな事態も起こります。それは指名されて今にも死にそうな伊勢に佐伯がいつもの軽いノリで話しかけると隠し持っていたナイフで佐伯が殺されてしまったこと。
村人でもあり、このゲームをコントロールしようとしていた佐伯が殺されて人狼側としては有利になるハズですが、人狼しか持っていないハズのナイフを伊勢が携帯していたため、伊勢が人狼ということが確定します。
そして、マズイことにこのみと伊勢が口裏を合わせて預言者だと言っていたためこのみも人狼側の人間であることが疑われます。
この時点で2巻は終了。2巻で亡くなったメンバーは
- 原(村人側)
- 平(村人側)
- 伊勢(人狼側)
- 佐伯(村人側)
「人狼ゲーム ビーストサイド」3巻(最終巻)のネタバレ
2巻では4名ものメンバーがなくなり、その内に人狼が1人含まれています。
この時点で人狼の愛理とこのみが残っています。
次に人狼が狙ったのは榎本。そして朝、榎本が部屋に来ていないことを知ったメンバーの中で藤堂がいきなり「実は自分が預言者で・・・」ということをカミングアウトします。
この時点で自分が預言者と名乗り出ていたのは
- 小曽根
- このみ
- 藤堂
の3名。さらにこの時点で榎本の部屋に様子を見に行っていた小曽根は自殺をしてしまいます。
実は小曽根は密かに榎本に想いを寄せていて、彼女を守るために伊勢をハメるために嘘をついていたようです。
実は前回、死亡した人狼の伊勢は榎本に暴力を振るっており人狼ゲームが開催される前から小曽根は伊勢のことを嫌っていました。
このみが人狼であることが疑われる
こうした一連の流れの中で、自ら預言者を名乗り撹乱しようとしていたこのみの作戦が裏目に出て人狼であることがほぼ確定といった形で疑われます。
前日の時点でお互い預言者を名乗っていた小曽根とこのみはどちらかが人狼であると疑われて当然。さらに小曽根は榎本が死亡したのをキッカケに自ら命を絶っています。状況的にこのみが黒なのは明らかでした。
ここで、追い詰められたこのみは大きな博打に出ます。それは自らが人狼であるとカミングアウトすること。
このみは預言者である藤堂に投票することを引き換えに、他の村人の命を助けることを約束します。
この提案に揺らぐメンバー。このみの指示に従えば藤堂は犠牲になるけども、村人が2人・人狼が2人残る形に持っていきゲームを終了することを約束します。
この時点で残っていた人狼は2名。村人は4名。藤堂に投票されて、その日の夜に人狼が誰か1人を処刑すれば、2:2に持っていきそこでゲームは終了となります。(人数が同数になった場合、人狼の勝利が確実になるためゲームは終了される)
しかし、投票では村人はこのみに投票します。ここでこのみはリタイア・・・
着々と工作を進める愛理
このみが自ら人狼を名乗り出て自分の提案を飲み込むように行ったあと、投票までの時間に愛理は裏工作をしていました。
それは井上このみの提案を受けないように他の村人を説得してまわっていました。同じ人狼仲間なのに・・・
この時点でこのみの先はないと判断した愛理は自分に疑いがかけられないように工作を進めていたわけですね。
そして、このみが投票されたその日の夜に預言者である藤堂を殺害します。
最終投票
そして、安道という男子高生に疑いの目を向けて投票でリタイアさせることに成功。
この時点で残ったメンバーは
- 愛理
- 宗像
- 対馬
の3名。全員女性ですね。あとは愛理がその日の夜にどちらかを殺害すれば人狼側の勝利で終わるはずでした。
愛理の誤算
ほぼ勝利が確定したようなもので、何も考えずに宗像を選択した愛理。
彼女は人狼ゲームの知識があり、消すならこの人かなと軽い気持ちで選択したのですが、いざ夜に部屋に侵入しようとすると部屋の鍵が開かない。
ほぼ勝利確定と思っていましたが、愛理は用心棒の存在を忘れていました。
実は対馬が用心棒だったわけですね。朝になって顔を合わせる3名。愛理は必死に自分が用心棒で宗像を守ったことを強調します。
しかし、これが裏目に出て愛理が人狼であることがバレます。
初日に用心棒として宗像を守ったと嘘を吐くのですが、なぜ初日に用心棒であることをこっそり教えてくれなかったのか?と矛盾を突かれてしまいます。
しかし、宗像が投票したのは用心棒である対馬。実は宗像は以前、学校でいじめられていたことがありこの時に愛理に助けてもらったことを覚えていました。
そのことに恩義を感じていたのか宗像は愛理に投票することはありませんでした。この時点で愛理の人狼は確定していたんですけどね。
人狼ゲームの終着
この時点で人狼である愛理は生き残ります。(宗像は首輪が発動し絶命)
ゲーム終了と勝者には一億円が支払われるアナウンスが流れますが、この時に首輪に締め付けられ愛理は気を失います。
気がつくと建物の外に放り出されていました。やっと解放された安堵に包まれるかと思いきや、愛理は開放感に包まれることなく人狼ゲームの刺激に飢えている自分に気づきます。
運営にお金はいらないからもう一度、人狼ゲームに戻してと懇願する愛理。むしろ運営側に自分を入れてくれと懇願します。
完全に精神が崩壊しています。すると館のドアがギィィイと開きます。そして愛理は再度、人狼ゲーム側の世界に自ら戻っていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回、人狼ゲームビーストサイドのストーリーを振り返りました。
前作の人狼ゲームも面白かったですが、人狼側の視点で描いたビーストサイドも面白かったです。
すでに前半から愛理の人格が壊れている感はありましたが、こういったラストになるとは・・・
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