岡本倫先生による魔法を使う女の子と世界を滅亡へと導く組織との戦いを描いた漫画「極黒のブリュンヒルデ」
連載開始から読み始めた漫画ですが、全18巻で無事完結を迎えています。2002年から2005年までヤングジャンプに連載されていましたね。
今回はその「極黒のブリュンヒルデ」のネタバレ記事となります。
ネタバレNGな方はこちらの記事をどうぞ。
極黒のブリュンヒルデのネタバレがOKな方はそのまま読み進めてください。それではどうぞ!
最後の敵、ロキの暴走
極黒のブリュンヒルデの最終的なボスキャラはロキと呼ばれる宇宙人であり巨人のような存在です。
ロキが復活し既存のメンバーはこのボスキャラと戦うことになるのですが、かなり状況は劣勢に。
そんな中でカズミがロキ打倒のためにその命を捧げます。直前に土屋から村上の命を救う方法を聞かされたカズミはその話に乗る形で命を賭けます。
【ヤングジャンプ16号本日発売!極黒のブリュンヒルデ179話!最終回は18号!!】ついに最終回へのカウントダウンも掲載されていますが、ロキを巡る攻防が続いています。土屋がカズミに策を授けたようですが……ラスト3話、お見逃し無く! pic.twitter.com/rHLW1CN7Uy
— 週刊ヤングジャンプ編集部 (@young_jump) 2016年3月16日
村上を助けるためにカズミは決死の覚悟でエッダにアクセスします。
一方の村上はカズミが命を賭けていることを知り、その行為を止めようとカズミを探します。
土屋に対して詰め寄りますが、カズミをそそのかした土屋は他人事な様子。
「自分はエッダにアクセスする端末を渡しただけ」
「あの子はあんたのために何かしてあげたいだけ(私のせいじゃない)」
エッダにアクセスすることでロキを無力化できるとのこと。
その仕組みを説明すると、
宇宙人は北極点の場所に自分たちの記憶を保存している
その記憶を管理している器官がエッダ
そして、ロキもエッダに従って動いている
カズミがエッダを破壊することでロキは意思を失ったただの肉塊になる
このような流れです。しかし、エッダを破壊することで実は村上にも被害が及ぶこともこの時に判明します。
実は村上の脳もエッダに繋がっています。これは最後の部分で土屋から明らかにされる事実なのですが、
「だからあんたの記憶はその脳じゃなくて、エッダにある。あんた多分、記憶を失わない能力があるんじゃない?」
さらっと村上の能力の源泉が暴露されましたが、村上の一度見たことは忘れないというスキルはエッダに記憶を保存していたことが理由だったみたいですね。クラウドみたいな感じ・・・?
ここで村上はカズミが決死の突撃をしなくていいようにロキに自分を食べるよう話します。
しかし、ロキは村上だけは食べないように注意していました。村上を食べてしまうことがどれだけ自分にとって危険なことか把握していたわけですね。
ロキは邪魔な存在である村上を食べるのではなく、押し潰そうと攻撃を仕掛けてきますがここで寧子が助けに入ります。さらにロキは寧子も潰そうと攻撃を仕掛けてきますが、ここでロキの動きが止まります。
それはカズミがエッダへのアクセスを成功させた瞬間でした。しかし、それはカズミが命を投げ出してエッダにアクセスしたことを意味します。
初菜と佳奈が身体が溶け始めているカズミを見つけるのですが、すでに手遅れになっており・・・
カズミは村上のことを思いながら息を引き取ります。
村上の記憶はなくなっていなかった
カズミがエッダを破壊したことでエッダと連動している村上の脳にも影響が及ぶはずでした。具体的にはエッダの保管されている村上の全記憶も一緒に消去される。
しかし、遅れてカズミの元へやってきた村上はカズミの死を知り悲しみます。
土屋曰く、カズミがエッダにアクセスした際に村上の記憶だけを残してそれ以外の記憶を消去したとのこと。
最後までカズミは村上のために全てを捧げました。
一方、記憶をなくしたロキは制御ができなくなり本能のまま手当たり次第、暴れまわります。
ここで村上は1つの作戦に出ることに。
先ほど、理性がある間はロキは村上を決して食べようとしませんでした。それは村上を食べることの危険性を熟知しているから。
しかし、理性を失って手当たり次第に暴れまわっている今なら村上はロキが自分を食べると確信します。
そして、自らの身をロキに捧げ世界を救おうとします。これを知ったメンバー、特に寧子は全力で止めるのですが村上の決意は変わりません。
なおも全力で止めようとする寧子に観念したのか、村上は寧子に
「それじゃクロネコにお願いだ。俺と一緒にロキに取り込まれてくれるか?」
と質問をします。寧子は即答で「うん」と笑顔で回答。
そのまま2人はロキに取り込まれることに・・・
しかし、村上は直前で寧子をハングアップさせ取り込まれる前に寧子を安全な場所へ突き飛ばします。
「クロネコには前に助けてもらったよ。今度は俺の番だ」
そう言って村上はロキに捕食されます。
ロキに食べられた村上のその後
ロキの体内に入った村上は不思議な空間にいました。
ロキに取り込まれたというよりは、ロキと一体となったというのが正しい描写でしょうか。
ロキの体内に入った村上は身体に力が漲りまるで神になったかのような体験をします。
しかし、村上がやるべきことは神になることではなくロキを倒し世界を平和へと導くこと。
ここで村上は「我が身よ滅びよ」との号令と共にロキもろとも自爆する選択をします。
そして極黒のブリュンヒルデは最終回へ
ロキの暴走により世界が滅亡しかかった日から、3ヶ月後・・・
天文台にはいつものメンバーが集まっています。
村上はというと、あの事件の日にそのままロキと共に消えてなくなりました。村上はロキを倒すために自らロキとなって自爆することを選びました。
一方、寧子はあの日以来目を覚ましていません。村上がいなくなった後、そのまま倒れて意識を取り戻せずにいます。
初菜も村上のことや寧子のことを心配していますが、初菜は村上の存在を感じています。
「私まだなんだか感じるの。本当に村上くんが私たちを見守ってくれているような・・・」
初菜が感じていることはあながち間違いではなく、消滅したはずの村上は思念体となって存在していました。
「見ているけどな。まじで」
実は村上くんを近くに感じるという初菜の隣に村上はいました。(幽霊みたいな感じ)
世界は無事に平和になったものの、エッダの中に記憶が残っている村上は1人で世界を彷徨います。
「俺はどの位、こうして生き続けるんだろう」
「エッダは数万年動いているけど、俺も数万年このままなのか・・・ずっと1人で・・・」
一方、天文台では小五郎が訪ねていました。小五郎は以前、寧子にエッダの場所を探すよう依頼されていたのですが探査の結果北極点のある位置にエッダらしきものがあることを突き止めていました。
ここで寧子がやっと目を覚まします。寧子は意識の中で村上をずっと探し続けていたようです。
村上がエッダの中にいると確信を得た寧子は村上に会いに行きます。そしてー
体育座りで雪の降る海の上に1人佇んでいる村上。そこに寧子が訪れます。
「ほらね、やっぱり会えた」
「クロネコ・・・本当にバカだな」
そういって抱きしめ合う2人。ずっと村上を探し続けていた寧子が村上と再会できた瞬間でした。
しかし、そこに
「そうはさせへんわー!」
という関西弁の女の子が乱入。頭にはカズミの物と思われるカチューシャが。
村上の
「誰だよお前?」
のセリフで極黒のブリュンヒルデの幕は閉じます。
まとめ
今回、極黒のブリュンヒルデの最終回を紹介しました。ロキとの戦いから、最後は結ばれた2人。しかし、そこにはカズミらしき少女が乱入。
ヤングジャンプの第一線で読まれていた漫画ですが、最初から最後まで楽しく読みました。
岡本倫先生のエルフェンリートなどの漫画が好きな人は「極黒のブリュンヒルデ」も気に入ると思います。まだ読んだことがない人はぜひ読んでみてください。
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