高校バレーを描いたスポーツ漫画「ハリガネサービス」
全24巻で完結する本作ですが、ハリガネサービスの最終感想となります。
ネタバレを含む内容になりますので、ネタバレNGな人はこちらの記事をどうぞ。
ハリガネサービスのネタバレがOKな人はそのまま読み進めてください。それではどうぞ!
駿天堂学院との死闘
ハリガネサービスの最終話は駿天堂学院との死闘が描かれます。
駿天堂学院との試合が全国大会の決勝のように錯覚しますが、この試合は東京選抜の試合です笑
駿天堂学院戦の見所は羽座川扇と下平の因縁。
この二人は小学校時代の同級生であり、下平がバレーを始めたキッカケも扇の誘いにありました。
しかし、高校で再会した扇は下平のことが記憶にないといった様子。地方戦の決勝戦の中で、この二人の過去が明らかになります。
扇と下平の過去
小学校時代、下平がクラスメイトにいじめられている所を救ってくれたのが扇。
彼はバレークラブに所属しており、チーム内でも目立った存在。
楽しそうにバレーをする扇に惹かれ、下平もバレーを習うことになります。
しかし、些細なことがキッカケで楽しいバレー活動が台無しになることに。
ある日、バレークラブのメンバーたちは下平の家に遊びに来ていました。普段、扇はバレー以外の接点がなかったのですがこの日は珍しく下平の家で遊びます。
後日、扇が下平の家にバレーシューズを忘れていることを発見した下平は扇の家にシューズを届けに行きます。
しかし、扇の家に行ってみると家は廃墟のような家で扇はいじめに遭っていることを知ります。
扇の家庭の実情
扇の家庭は若くして両親がおらず、祖母との二人暮らし。
祖母は父親(祖母からして息子)の死をキッカケに、認知症が進み近所からは疎まれる存在に。
こうしたこともあって扇の家は経済的に非常に苦しく、それを理由にいじめられていました。
下平とは学区が異なるため、下平をはじめバレークラブのメンバーは誰もこのことを知りませんでした。
誰にも知られたくなかった部分を下平に見られてしまった扇は、誰にもこのことを言わないでくれとお願いし了承します。
知られてしまった扇の家庭環境
その後は何事もなく平穏に過ごすのですが、ある生徒が扇だけ特別扱いされていると不満を抱くように。
そして、その母親がクラブに乗り込んできて監督が扇の月謝を肩代わりしていることを皆んなの前でバラします。
監督は子供の前で話すことじゃないと静止しますが、ヒートアップした母親は止まらず・・・
このときに下平は扇を庇うつもりで、彼の実情を話してしまいます。扇はその場を飛び出し、下平は追いかけますが車に轢かれそうになったところを扇が身代わりとなり昏睡状態に陥ります。
これが下平が扇に対して持っていた後ろめたさであり扇の強さの秘密でもあります。
扇に備わった特殊能力
事故後、昏睡状態になり下平に関する記憶もなくなった扇。
数年ぶりにあった扇は駿天堂学院でリベロとして活躍していました。
死角をついても必ず捕球するプレイを見て松方は1つの仮説をたてます。
「扇の体感時間は常人とは違う」
つまり、扇は周囲の出来事がスローモーションのように流れており、その才能はリベロというポジションで遺憾無く発揮されていました。事故の影響で脳が損傷し、このような特殊能力が備わったようです。
扇の攻略、そして勝利へ
動きが全てスローモーションに見えるというチートスキルですが、下平は様々なことを駆使して攻略をしていきます。
下平が使ったのは扇に向かって一切ブレないサーブをすること。
扇が構えた位置に向かってそのままサーブをします。ハリガネサービスの初期に下平が金田に向けて打ったサーブですね。リベロが構えた場所にドンピシャで打つという。
全ての動きがスローモーションに見える扇は、自分に向かって真っ直ぐに飛んでくるボールに我慢できず捕球が乱れてしまいます。
扇の覚醒
扇を次第に攻略しつつ試合を有利に進めていきますが、ここで突然扇が覚醒。
記憶喪失から立ち返り、頭は白髪に・・・彼の記憶は小学校で止まっているわけで、いきなり高校のバレー大会(しかも決勝)に出場しているわけですが、すぐに順応し試合を盛り返していきます。
記憶が蘇ったと言ってもプレイスタイルは健在で、バレーセンス・反射神経・チームの士気を上げるカリスマ性を備えたプレイヤーとして試合を支配していきます。
一方で突然、目覚めた脳に身体が付いていっておらず心臓は早鐘のように打ち、身体のエネルギーを消費しながらプレイするという危険な状態に陥っていました。ちょうどワンピース ルフィーのギア2のような感じですね。
下平の覚醒
扇の身体が危ないことを会場の観客・選手・ベンチ誰も気づきませんでした。
これに一人だけ気づいたのは下平。
扇の身体の限界を知った下平は早く試合を終わらせるために覚醒。ハリガネサーブも蘇ります。
そして、最後は下平のサーブが扇からサービスエースを取り試合は決着します。
試合のその後
激闘の末、勝負を制したのは豊瀬高校。試合後、全体力を使い切った扇はコートに崩れるように倒れ込み、気づいた下平がすぐに駆け寄り抱きかかえます。
その後、扇は昏睡状態に陥り、下平は折を見てちょくちょくお見舞いをすることに。
なかなか意識が戻らない扇を見舞う下平。
いつものように目を覚さない彼にいろいろなことを話しかけて窓から外の景色を眺めていると、
「こんなところで油売ってていいのか?」
突然、目を覚ます扇。続けて、「とっとと帰って練習しろ、ヘタクソ」とも。
扇が目を覚ましたところで全24巻のハリガネサービスは完結します。
⇒ハリガネサービス最終巻を試し読み
ハリガネサービスの感想
最終話を読んだときに嫌な予感がしていました。
「あ、これ完結に向かって動いている」
あれだけ面白いバレー漫画が、地方予選で完結?その後の全国大会も読みたいよ!というのが本心。
ものすごく面白いと思っていたし、これからどんどん面白くなると期待していただけに打ち切り的な感じで終わったのはショックでした。
・・・が、ハリガネサービスACEとして続編が連載されることに。良かった〜
ハリガネサービスの続編として、面白いです。ぜひ読んでみてください。
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