今回はその『ぼくは麻理のなか』の最終巻のネタバレ記事です。
『ぼくは麻理のなか』のネタバレがNGな人はこちらの記事をどうぞ。
フリーターの人格が現役女子高生の中に?『僕は麻理の中』が面白い
ネタバレOKな人はそのまま読み進めてください。それではどうぞ!
最終巻付近のあらすじ〜依さんの失踪〜
その場の勢いというか、流れで依さんにキスをしてしまった小森(まりさん)
これがショックだったらしく依さんは行方不明になってしまいます。自分の軽率な行動で依さんを傷つけてしまった小森(まりさん)は、依さんを探し出します。
歩道橋の上で依さんを見つけた小森は依さんに近づき、先日の軽率な行動を謝罪。
そして、またその場の勢いというか流れで小森(まりさん)は依さんに愛の告白をします。
依さんからビンタを食らうも、無事に保護できそのまま帰宅します。
最終巻付近のあらすじ〜麻理の幼少の記憶が蘇る〜
依さんとの件は一段落しますが、ここで麻理さんの記憶が少し蘇ります。きっかけは自宅にあった一枚の写真でした。
遊園地の観覧車を背景に麻理が写っている写真ですが、なぜか真ん中から破られていて後でテープで止められた形跡があります。
麻理はこの写真を撮った人物が、父方の祖母であると予想します。そして、記憶を戻すキッカケになると思い依さんとその遊園地へ訪れます。
ひとしきり遊園地でデートを楽しんだ後、件の観覧車前へ。さっそく依さんと観覧車に乗り込むと、その時の記憶が蘇ってきます。
観覧車の目の前にいるのは、白髪の上品そうな女性。彼女は麻理さんのことを『ふみこ』と呼んでいます。
そして、『ふみこ』宛に洋服をプレゼントしてくれる優しい祖母なのですが、嫁×姑の関係は微妙なようです。
夜、父と母が言い争っているところを幼い麻理は目撃します。
母曰く、『今週は2回も遊びに来ている。しかも急に来る。それを止めさせて。あと、プレゼントしてくれた洋服も私の趣味じゃない』
母親はどうも祖母に対して良い感情を持っていないようでした。そして、麻理自身もその母親と祖母の微妙な関係を幼心ながら察知します。
しかし、祖母は他界。そしてその後に母親の意向で『ふみこ』→『麻理』に改名させられます。
この『ふみこ』という名前は祖母が付けた名前だったのですが、祖母の他界と共に母親の意向で改名させられてしまうんですね。
ここまでを観覧車の中で思い出した麻理は泣き出し、ひとまず自宅に帰ることに。
自宅で出迎えてくれたのは母親でしたが、母親の顔を見た途端彼女は嘔吐します。そこから発熱があり寝込んでしまうのですが、そこから麻理の身体に異変が起きます。
最終巻付近のあらすじ〜喋れなくなった麻理〜
目を覚ました麻理ですが、瞳孔が開いたままで喋れなくなります。
目を覚ました麻理を見た時に依さんは麻理に『あなた誰?』と質問しています。
表情から麻理さんでも小森でもないというのを感じたのでしょうか。ここで、また別の人格が発現したかと思われるような描写です。
そして、麻理さんの精神世界では小森にさよならを告げる麻理さん姿も。
そして、一方のリアル小森は髪をばっさりと切り、バイトの面接連絡をしています。リアル小森の方にも心境の変化があったようです。
そして、最終巻へ
小森、麻里、依の3人で手がかりを探ろうとしますが決定的な情報は見つからずに時間だけがいたずらに過ぎていきます。
そんな中、麻里の人格に入っている小森が依に自分の悩みを打ち明けます。
「もしかして麻里さんが戻ってこないのは、僕が麻里さんの精神を占領しているからではないのか」
一向に麻里の人格が目覚めないことに麻里の中に入っているであろう小森の人格も焦りを隠せませんでした。
そして、いっそのこと自分が消えてしまえば麻里さんは戻ってくるのではないか・・・と弱音を吐くのですが、依がこれに断固反対します。
依は麻里以外にも小森にも心を開き始めていました。
そんな中、麻里の中にいる小森が考えたのが、リアル小森が付けている日記を見ること。
これは夢の中で麻里が小森に話しかけた内容からヒントを得ています。麻里が言うには小森が付けていた日記を見たと話しており、その日記を見ることで何かヒントが得られるかもしれないと考えたわけですね。
しかし、麻里の中に入っている小森は日記を付けていたことを覚えていません。
そんな中、現実にいる小森から麻里(中身は小森)宛にメールが届きます。なんでも実家に戻ることになったとのこと。
小森自身、麻里や依との出会いで今まで引きこもっていた生活から抜け出そうと考えていました。
そして、小森が付けていた日記を見るために麻里と依は小森の実家を訪れます。
小森から渡された日記を見て麻里の中に飛び込んできたのは、今まで自分をちゃんと見てくれなかった周囲の人間との葛藤に悩む麻里と、コンビニで偶然出会った小森を観察する日々の麻里。
そして、麻里の精神の中で麻里・幼少の頃の麻里・小森の3人が邂逅します。
ここで「ぼくは麻里のなか」というタイトルにもあったなぜ小森が麻里の精神に入り込んだのかの謎が全て回収されます。
麻里の精神に入り込んでいた小森功は、麻里が頭の中で作り上げた偽物の小森功。
小森という男性の人格が乗り移ったわけではなく、麻里自身が小森功という人格を頭の中で作り上げていたのでした。
元々、麻里は幼少の頃はふみこという名前の女の子でした。名付け親でもある祖母が他界したことで、麻里という名前に改名させられるわけですが、この出来事が幼い頃の麻里の心を傷つけるキッカケとなりました。
その後も麻里として生活していく中で、本当の私は麻里じゃないという気持ちが水面下にあったわけですね。
麻里を演じることに限界を感じていた麻里が次に見つけたのが小森という人格だったわけです。
しかし、日記を見ることで麻里の中にいた「ふみこ」の人格と「小森」の人格は消え去ってしまいます。
いつまでも麻里のことを見守っていると約束して。
その後、無事に卒業式を迎えた麻里と依。卒業式には麻里の家族も参列し、かつての確執は解決したかのように見えます。
卒業後は別々の大学に進むことになった麻里と依ですが、お互い別々の道を行くことになります。
小森と麻里が出会うキッカケとなったあのコンビニの前で別れる2人。
ふと、麻里は「麻里さん」と小森に呼びかけられたような気がして振り向きますが、そこに小森の姿はなく。(なお、リアル小森は実家でバイトを頑張っている様子)
ここで9巻に渡って連載された「ぼくは麻里の中」は完結を迎えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回、ぼくは麻里のなかの最終巻を振り返って見ました。
幼少期に負ったトラウマで自分の中で別の人格を再現するようになった麻里。
こうした歪みが高校生になって現れ、たまたまコンビニで見かけた男性(小森)の精神を自分の精神に投影させたのが話しの始まりでしたね。
ただ、誰でも良かったわけではなく大学生活に悩みを抱えている小森だからこそ麻里を惹きつけたのでしょうか。
漫画の途中から、麻里の中にいる小森がリアルで普通に生活していることから麻里の中に入っている人格は小森じゃないよねとは思いましたが、こうした結末になるとは・・・
読み終わってなんだか不思議な気持ちになる漫画です。まだ読んでない方はぜひ最終巻まで読んでみてください。
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