ウロボロスの最終話を振り返る。金時計の男の正体は?

警察の闇の部分を深く抉り取った漫画、「ウロボロス」

幼い頃に大切な人を殺された恨みから、二人の青年が警察中枢組織に入り込んで復讐を遂げるという漫画です。

これがまた面白くて一気読みしてしまいました。

今回はウロボロスの最終回を振り返りながら感想を述べていきます。ウロボロスのネタバレを含む内容なので、ネタバレNGな人はこちらの記事をどうぞ。

表と裏、2人の復讐者の物語『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』が面白い

 

ウロボロスのネタバレがOKな人はそのまま読み進めてください。それではどうぞ!

ウロボロスのあらすじ

ウロボロスの最終回の感想を紹介する前に、ウロボロスのあらすじを簡単に振り返ります。

ウロボロスというのは、古代の空想上の生き物でお互いがお互いの尾を食んでいる二匹の龍を表しています。

この漫画の主人公はイクオと竜哉と呼ばれる二人の男。

彼らは小さい頃に同じ児童施設で育った仲ですが、その時に自分たちの母親代わりとなる女性を目の前で殺されています。

大切な女性を殺した人物はなんと警察官。金時計を着用していた男に復讐をするため、イクオは警察官に。竜哉は極道の道に進み表世界と裏世界から金時計の男に復讐するためだけにのし上がって行きます。

 

金時計の男は副警視総監?

ウロボロスの前半では金時計の男の正体はなかなか掴めませんが、後半に進むにつれてその正体が警察上層部の人間であることが分かってきます。

そもそも金時計とは、ある大学を首席で卒業した人間に贈答されるもの。

政治家や官僚、キャリア組を多く輩出し警察上層部の人間にも金時計を所持している人間は複数います。

その中で警視庁の副警視総監である人間への疑いが急浮上します。

まあ、結果的にはこの人は金時計の男ではなく別の人間が金時計の男なわけですが・・・

 

美月の父親の死

ほぼ金時計の男は副警視総監だろうと思われていたのですが、違う人間と判明。

ここで怪しい人物として急浮上したのが、美月の父親です。

実は過去に美月の父親はまほろばを訪れたことがあり、何かしらの事情を知っているようでした。

しかし、ここに来て美月の父親も何者かに殺されてしまいます。

なんと犯人は警視庁の人事課の田村小夏。

小夏も金時計の男に操られて美月の父親を殺害してしまいます。その後、小夏は自殺をしようと試みますが、周囲の阻止もあり自殺は失敗に終わります。

美月が信頼していた女性だけに複雑ですね。というか、ウロボロスは実は身近な人が犯人だったというパターンがすごく多いのですが、小夏はノーマークでした。

 

児童施設、まほろばの正体

物語がいよいよ最終局面になってくると、児童施設まほろばの正体が明らかになってきます。

そもそもまほろばでイクオ達の母親代わりをしていた結子先生の本当の身分は警察官だったということが判明します。

児童施設のスタッフと思われていましたが、なぜ??と読んでいて疑問だけしか浮かび上がってきません。

そもそも児童施設まほろばにまつわる怪事件が何でこんなに起こるのか?と気になりますよね。

 

まほろばの実態は児童施設ではなく臓器売買の取引所でした。

身寄りのない子供を引き取るというのは建前で実際は子供達を臓器売買の対象として見ていました。

実際に引き取られた子供は心臓を抜き取られ移植されています。ちなみに、その心臓は小夏に移植されました。

このように非合法の場で臓器売買が行われており、その実態を知った結子先生は殺されてしまったというのが事の顛末です。

 

金時計の男の正体

漫画ウロボロスのラスボスにして、イクオと竜哉がずっと追って来た人物は誰なのか?

その人物とは現役の警視総監、北川貴一郎。

以前に、何者かに狙撃される事件がありましたがそれは北川の自演。

 

北川は警察内部に自分の施設部隊を作り影で色んな人物を操っていました。

結子先生や小夏、副警視総監など様々な人物に関わり警察組織を裏側から牛耳っていました。

 

イクオの父親

金時計の正体が分かったのですが、さらに衝撃の事実も判明します。

なんと警視総監の北川貴一郎はイクオの父親であるという事実。

北川が若い頃に出入りしていた高級クラブのホステスと恋仲になり、その女性が北川に内緒で産んだ子供がイクオというわけです。

自分が長年追い続けてきた人物が実は自分の父親だったという事実。

そして、北川は人心掌握術にも長けており、イクオの復讐心が揺らいで来ます。

ちなみに警視総監の北川がイクオにご執心だったのは、結子先生を殺害した際に現場に居合わせたイクオと竜哉に脅しをかけるわけですが、その時にまだ幼いイクオから得体の知れない恐怖を感じており、それが後年彼を苦しめるキッカケになったとも述懐しています。

 

復讐を果たした二人の男は自ら命を断つ

北川は結子先生を愛しており、男女の仲であったことも告白します。

元々、結子先生は田舎の漁村生まれでそこで養父から虐待を受けていました。その後上京し、不良グループの女として悪事に加担していたところを北川に捕まりそこから二人の恋愛がスタートします。

昔、竜哉が結子先生に好きな人がいるのか?と尋ねた時に赤面しながら「いるよ」と回答したのは北川のことだったわけですね。

しかし、まほろぼの実態を知った結子先生は北川に忠実に従うのではなくイクオや竜哉達の味方になるために北川を裏切ります。これが原因で結子先生は殺されるわけですが・・・

 

最終的にはイクオと竜哉は北川を許すような方向に向かうのですが、警察内部の他の勢力が北川を抹殺しに動き、最終的には北川はイクオ達の目の前で炎に包まれて命を落とします。

 

ウロボロスのラスト

北川警視総監殺害の罪で追われる身となったイクオと竜哉。

美月は自らの手でイクオを逮捕することを心に決めます。

二人が向かった先は結子先生が晩年を過ごした小さな島。(実は結子先生は事件が起こった後の2年くらいは生きていたという事実も判明)

一連の復讐劇が終わったことを墓前に報告に行くわけですが、この時にすでに警察にマークされておりイクオと竜哉は包囲されます。

実は二人は復讐が終わった後にお互いの手で命を断つように考えていたようで、警察に囲まれた二人はそのまま崖下に身を投げます。

 

そして、それから3年後・・・

一連の警察の不祥事も明るみになり美月は引き続き警察を続けていました。

若い男性とコンビを組んで事件現場に駆けつけるのですが、実はこの男性と犯人がグルでまたしても命の危機に・・・

ここで犯人達の背後に二人の男の影が。

美月が気絶している間に、犯人たちは取り押さえられ美月が身につけていたウロボロスの首飾りが誰かの手によって持ち去られます。

全てを察した美月の笑顔と共にウロボロスの幕が閉じます。

 

ウロボロスの感想

全24巻からなる本作ですが、一度読み始めたら止まらないですね。

途中から実は近しい人が1番の犯人だったという流れが固定化してくるのですが、疑わしい人が多すぎて「そう来たか」の連発になります。

続きが気になり過ぎて一気読みした作品も久しぶりでした。

 

ずっと追っていた金時計の男が実はイクオの父親だったというラストもかなり衝撃的でした。これは予想できない・・・

最後はイクオや竜哉が収監されて出所後に、新しい人生をスタートすると予想していました。

竜哉は脱退した組に戻り、イクオは美月と結ばれる。みたいな感じのラストを。

 

しかし、最終的には二人は自ら命を絶ち、実は生きていたというラストがカッコ良過ぎてこのラストが1番最高な形で終わったんじゃないかと思えるほどです。

 

後半からラストにかけて一気にストーリーが怒涛の展開を見せるので、前半で止まっている人はぜひとも後半→ラストと一気に読んでほしいですね。

おすすめの作品なのでサスペンス系の漫画が好きな人にはぜひオススメしたい一冊です。

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