漫画ホムンクルスのネタバレ!最終話を振り返ってみる

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ビッグコミックスピリッツで連載され、その独特の世界観により強烈に読者を惹きつけた漫画「ホムンクルス」

漫画家・山本英夫先生による作品でもあり、好きな漫画の1つでもあります。

トレパネーションという頭蓋骨に穴を開けるという術式で、脳を半強制的に覚醒させるという手術を行った主人公と、これが原因で主人公の身体に起こった異変を描いた漫画です。

今回はそんな漫画「ホムンクルス」のあらすじや最終話について触れます。それではどうぞ!

 

ホムンクルスのあらすじ

漫画・ホムンクルスの主人公はいわゆるホームレスの男性。
名越進というこの男性は一流ホテルやオフィス街が軒を連ねるエリアとは対照的な公園の間で車上生活を送っていました。

ホテルを挟んで向かいにある公園にはホームレスがたむろするエリアが。そのエリアにも顔を出す名越は他のホームレスからは虚言癖がある男として陰口を叩かれていました。

2週間ほど前からふらっと現れて公園にも顔を出すようになったけど、ホームレスの輪に完全に混ざろうとしない。
口を開けばモデルと付き合っていただの、お金を稼いでいただのという話し。

確かに彼は他のホームレスのように公園で寝泊まりするわけではなく、高級ホテルと公園の間にある道路に車を停めて寝ていました。

 

これが他のホームレスの目からすると向こうの世界にもこっち(ホームレス)の世界にも踏み込めない中途半端な存在として映っていました。

ある日、そんな名越の元へ一人の男が訪ねてきます。
彼の名前は伊藤学という医大生。彼は父親も医者である、いわゆるボンボンなのですが彼から驚きの提案を受けることになります。

 

トレパネーションという頭蓋骨に穴を開ける人体実験の被験者になってくれませんか?報酬は70万円。

最初はこの驚きの提案に断りを入れる名越ですが、よくよく考えると所持金も底をつきはじめ・・・

そして名越はこの悪魔の誘いともいうべきトレパネーションの施術に同意をします。

 

ちなみに、なぜ伊藤がトレパネーションをしたいと思うようになったのかは医学的見地からの人間というものに対しての知的探究心を満たすためだそうで。

さっそくトレパネーションの手術を受けることになります。

ちなみにこのトレパネーションの手術を受けると36%の人が第六感を開花させるというものです。

人は生まれた時は頭蓋骨と脳の間に適度な隙間があり、これが成長と共に隙間が埋まっていきます。

よく小さい子供が不思議な体験をするなど報告されますが、そういった頭蓋骨と脳の隙間を人工的に作り出そうというのが、この手術の目的です。

手術の時間はおよそ40分ほどで終了。この手術により頭蓋骨内の圧力変化で脳に大量の血液が流れ込み、活性化した状態になる・・はずでした。

しかし、手術後も名越に劇的な変化は訪れず・・・

 

それから数日経ったある日、名越は伊藤と別れた帰り道で異様な光景を目にすることになります。

それは、人間だけど身体の一部分が無機質なものに変形していたり、なんだかよく分からない生物に変わっている異形な人間の姿。

全員がそのように映っているわけではなく、一部の人間のみそういった姿で見えるといった具合です。

そのことをさっそく伊藤に報告する名越。
伊藤曰く、それは「ホムンクルス」というものらしいです。

 

ホムンクルス=人造人間という意味合いの他に「脳の中の小人」という意味もあり、五感をフルに使って目に見えないその人間の情報を視覚化する能力が名越に宿ったのだと仮説を立てます。

つまり、その人間が深層心理に持つコンプレックスやトラウマなどの情報を視覚的に見ることができる能力に目覚めたというわけです。

 

彼が初めて接触したホムンクルスはヤクザでした。
名越の目にはロボットのように見えていたヤクザですが、小指だけが妙に目立ったホムンクルスでした。

このヤクザは幼少の頃に友人の小指を間違えて切り落としてしまった過去のある人物でしたが、その過去のトラウマを解決することでホムンクルスだったヤクザが人間に戻るということを体験します。

他にも教育熱心な母親へ不満を感じる女子高生であったり、それこそ手術をしてくれた伊藤であったり。

最初は身につけた能力の大きさに戸惑う名越でしたが次第に自分がこの能力を身につけた意味、そして人間とは?自分とは何なんだ?と疑問を抱くようになります。

実は名越自身も過去にトラウマを持っている人間であり、これは漫画の後半で次第に明らかになってきます。

 

名越の隠された過去

名越はホームレスをする前はある銀行に務める人間でした。

彼は会社を潰して現金化するというハイエナのような仕事をしていく中で、ある日自分が潰した会社の元従業員で現在はタクシー運転手をしている人と偶然会います。

会社を潰すことに躊躇してこなかった名越は、ここで初めて自分が今まで行ってきた行為に罪悪感を感じるようになります。

目の前には自分が会社を潰したせいでリストラされた運転手。服はボロボロで息子には軽蔑の目で見られるようになったと話す初老の男性の姿が彼の胸をえぐります。

名越自身も、昔のトラウマに囚われるホムンクルスでした。

彼のトラウマは容姿からくるコンプレックス。そうです、現在は仕事でも成功をおさめたイケメン銀行マンですが、その姿は自分の容姿に自信を持てなく整形をした一人の男でした。

そのキッカケとなったのは同じように容姿にコンプレックスを持った女性で、その昔にお互いに気持ちを通わせていた女性の存在でした。

彼女も過去のトラウマから解放されるために整形をし、のっぺらぼうのホムンクルスとして名越の前に現れます。

ちょうどこの頃に、ある日ホムンクルスがパタリと見えなくなるという出来事が発生します。

自分はまだこの能力を失うわけにはいかないと思った名越は自ら電動ドリルで穴を開け再度、この能力を獲得します。

そして、お互いの過去を明かし初恋の人だったことを確認し合った名越とその女性は、そのままどこか旅に出ます。

外見に惑わされない、自分の内面だけを見てくれる女性にやっと出会えたわけですね。

相手の女性も自分の内面だけを見てくれる名越に全幅の信頼を寄せていました。

 

ホムンクルス、衝撃の最終回

そして、月日は経ちー

名越がテントを張っている場所へ伊藤がやってきます。
伊藤は以前、ホムンクルスだったのですが名越の計らいにより女装をさせられその女装が気に入ったようで、今回も女装姿で登場。

伊藤は失踪した名越をずっと探していたのでした。

なぜかそこには一緒に失踪したはずの女性の姿はありません。

泣きながら名越に謝る伊藤。伊藤はトレパネーションにより名越の人生を壊してしまったことを後悔していました。

そして、その名越の頭には何度もセルフトレパネーションをした痛々しい傷跡が確認できます。

おそらく、また一定期間時間が過ぎて自分でトレパネーションをしたのでしょう。

泣きじゃくる伊藤。そして、周囲には警官の姿が。

警官に向かって笑顔で向かっていく名越。ここでホムンクルスは最終回を迎えます。

 

ホムンクルスの感想

漫画自体は全15巻と決して長くはない漫画だったと思います。しかし、かなり読み応えのある漫画でした。

人間の深層心理にあるトラウマやコンプレックスなどをホムンクルスとして視覚化できるという設定は他にはない独特な世界観の漫画だったと思います。

最終回では直接的な描写はありませんでしたが、おそらく一緒に失踪した女性に対してトレパネーションを繰り返しているうちに殺害してしまった罪で警察に追われていたのでしょう。

最終回のシーンで「あの女はもうダメになった。俺(のホムンクルス)を見てくれなくなった」というニュアンスの発言をしています。

名越の頭には2個以上のトレパネーションの痕があるので、おそらくトレパネーションの効果が切れるたびに女性や自分に対してセルフトレパネーションを実行していたのでしょう。

決してハッピーエンドな最後ではありませんでしたが、人間の価値はどう決める?内面は大事なのか否かという大きなテーマを扱った漫画だと思います。

読了した後に深く深く考えさせられました。まだ読んだことがない人はオススメの漫画です。

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